2016年 10月 31日
その他
遺伝子検査の結果を正しく捉え、活かしましょう③オッズ比の注意点
前回は、遺伝子検査でよく使われるオッズ比について解説しました。
今回は、オッズ比について具体的に見ていきましょう。
例えば、発症リスクが2%の病気があったとします。発症リスクが2%ということは、100人いたら2人発症する、ということです。
遺伝子検査の結果、この病気のオッズ比が2倍だったとすると、発症リスクが4%、つまり100人いたら4人が発症する、ということです。
発症リスクが10%の病気のオッズ比が0.8倍だとしたら、あなたの発症リスクは8%です。
オッズ比が1よりも高いものを「リスク高い」1よりも低いものを「リスク低い」と表記している遺伝子検査も多く見られます。
しかし、上の例ですと、オッズ比2倍の病気と0.8倍の病気、どちらを優先的に対策すればよいでしょうか?
オッズ比だけに注目すると、遺伝子検査の結果を活かすどころか、反対に間違った生活習慣に近づこうとしてしまいますので注意が必要です。